"ラポール(信頼)を形成する"

初回の支援計画で目にしたり実習で学生さんから耳にしたりする言葉です。

信頼関係を築くことは、より良い人間関係を作り上げる上で確かに大切なことです。

良い関係性が築けることが、その後の支援や治療に大きく影響してくることは確かです。


ただ一口に信頼関係と言っても、

はじめて利用者さんや患者さんと関わる実習の学生さんと

現場で日々支援や治療に直接関わる職員と

支援現場を管理する管理者と

人生を共に歩んできた家族と

関わる立ち位置によって目指すべき"信頼"の方向性は違ってきます。


例えていくと…


お互いに緊張や不安を強く抱くことなく

関わり合いを取れる関係性を目指す学生さん。


直接関わる中で安心して本音や本心を表現できたり

自分の体を委ねることができたり

時に厳しいことがあっても

"この人の言うことなら信じられる"と切磋琢磨できることだったり

心許して語り行動できる関係性を目指す現場の職員。


日々の活動や場への参加に際して、

目指すべき目標を見定めて取り組めているという
実感を感じられることや

不安や課題を随時聞き取って臨機応変により良い状況を整えること

人や場など取り組みやすい現場環境を整えることを目指す管理者。


常に安心できること

一番の心の拠り所となることを目指す家族。


などなど。


色々な事業所でお話しを伺う中で

"信頼"の目指すものの違いが不透明になっているということをよく感じます。

目指す"信頼"は関わる立ち位置によって違うことは当然なんです。


それぞれの立場に合った信頼関係の構築が

支援や治療の現場では求められているのです。


あなたが目指す"信頼"は何ですか?


最後まで読んで頂いてありがとうございました😊