発達分野の作業療法士として働いていた私が利用者の方の持つ課題をみる時、


"課題改善のためにどうするか"


よりも


"課題のそもそもの原因は何か"


という視点を起点にして


①脳や身体の機能(考え方や情報の受け止め方、身体機能の特徴など)


②地域を含む暮らす環境(家の構造、近隣に住む人達の特徴、利用できる施設、公共交通機関事情など)


③関わっている人(支援のあり方やコミュニケーション)


④これまでどういう人生を営んできたか


以上の③項目を中心にして


課題をみています。



例えば


「よく大声が出てしまう」


という生活の課題があるとした時、


*この方の特性はなにか(障がい特性や性格特徴、考え方の特徴など)


*体の機能はどうか(感覚の過敏さや感じにくさなどに特徴はあるのか、能の神経伝達パターンの可能性と感覚統合の傾向、今ある身体機能を日々の生活でどう使っているのかなど)


*声が出た際に今どういう人との関わりがあるのか


*これまでどういう経験を経て今に至っているのか


などのことを考えながら


実際の支援に取り組んでいます。



生活の中にある課題を一つ一つ解決することも大切ですが、


そもそもの根幹にある原因を探って


課題に取り組んでいくとこが


まだ目に見えていない課題の


早期改善にもつながるのではないか


という考えで


作業療法の見方を応用して


日々の訪問支援に励んでます。