時々いるんです。
はじめて会った支援を必要とする方と少しの関わっただけでその方にどういったサポートが必要かを見極めてすぐに支援ができる支援者…
イレギュラーな状況に対して即座に判断して臨機応変な対応をとって事態の解決に導いて、次に同じ状況に至らないための対策を講じれる支援者…
危機察知能力が優れていて、イレギュラーな事態を未然に察知して、コトが起こる前に回避する事ができる支援者…
などなど…
こういう類の支援者の事をスーパー支援者と言われることがあって、
こういう方が支援に入ると
利用者の方の目標がどんどんステップアップしていくように見えます。
サービスを利用する方やそのご家族は
こういう支援者にたくさん入ってほしいと言うのは当たり前の話しです。
ただ、
「こういった支援者は必要ない」という主張もあります。
なぜか?
スーパー支援者が行う支援は
あくまでもこのスーパー支援者だからこそできるものであって、
同じ事を他の支援者に要求しても
それは叶わない事態になるからです。
また運良くスーパー支援者が入ったとしても、
その人が退職して他所に行ってしまったら
同じ支援のクオリティを
維持できる保証がありません。
こうなると事業所としても
利用者としても不利益しか生みません…
だからといって
「あなたしかできない支援をしないでください」
こう言って優れた支援者を抑圧してしまうと
優れた人材はすぐにその事業所やサービスから離れてしまったり、
福祉への意欲を失ってしまったりすることに繋がってしまいます。
スーパー支援者は極々限られた人材であって、
そのほかの支援者は私も含めて
ここまでの支援スキルを持ち合わせてない事がほとんどです。
優れた支援者の能力ありきで支援を行なわれても
同じクオリティで支援はできないのが実際のところです。
でもこういう優れた支援者がいると
支援を利用する方の生活がより良い方向に進むことも事実としてあります。
では結局
スーパー支援者は必要なのか不要なのか…
私はスーパー支援者の役割は
他の支援者に現場支援のバトンを繋ぐことに役割を担ってもらう事が良いように思っています。
能力が優れた支援者が
支援の導入と
能力を問わず誰もが支援に入れるための
配慮点や支援方法の形態を
整理してカタチ作って
そのバトンを繋ぐ…
こういう役割分担を
支援者レベルで行えることが
今の福祉サービスに必要な仕組みだと
考えています。
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