きょう君は真剣に悩み迷っていた。
コツコツ貯めたお小遣いを持って
オモチャを買いに来たきょう君。
1000円のお小遣いで何を買おうかと
好きな戦隊グッズのコーナーを見て回っていた。
「これは買えるかな?」
「ボクこれ知ってる!」
「これ買うのにお金足りるかな?」…
欲しいモノの金額を一つ一つ確認しながら
時間をかけて吟味するきょう君。
色々と迷った末に
買いたいモノを2つに絞った。
一つは大きい箱のオモチャ。
もう一つは小さい箱のオモチャ。
大きい箱のオモチャは1000円ちょうどだったが、
小さい箱のオモチャは1500円でお小遣いの金額をオーバーしていた。
「大きい箱は1000円だから買えるけど、
小さい箱の方はお金が足りないね」
「今日買わなかったら、
お小遣いが貯まるから
次買いに来た時に小さい箱の方を買えるよ!」
と、
今回買えるオモチャの事と
1500円のオモチャが買える手段をきょう君に伝えた。
しかしどうしても
今回の買い物でオモチャが買いたかったきょう君。
「う〜ん…」と悩んだあと
閃いた表情をして
2つのオモチャをそれぞれ手に持って
天秤のような姿勢をとって私の前に立った。
「こっち(大きい箱のオモチャ)は軽いから持って帰れる」
「でもこっち(小さい箱のオモチャ)は重いから持って帰れない」
「だからボクはこっち(大きい箱のオモチャ)を買う!」と、
まるで天秤のように腕を上げ下げしながら
私に一生懸命説明した。
実際にはどちらのオモチャも
箱のサイズの違いはあれど
重さはそう変わりはない😅
"オモチャが重いから持って帰れない"と
自ら一方を買わない理由を説明して
買うモノを選んだきょう君。
本当はどちらも欲しかったけど、
"重さ"という理由を使って
自分自身が納得できる理由付けを見出していた
きょう君だった😊
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